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STORY

客席にこそドラマがある。

客席開場から終演後までの観劇者たちを描く物語。

東京のとある劇場の客席M列5番から13番に座る男女9人の観劇者たち。
娘を観にきた夫婦や、彼氏を観劇に連れてきた彼女。
ずっと観たくて仕方なかった作品を初めて観劇する女や、観劇そのものが生き甲斐となっている男。
とある事情で少しでも早く終演して欲しいと願っている男と、劇場の前を通り掛かって当日券で入った女。
そして、主演を務めることになった友人を観にきた男。
彼ら、彼女らはどのような経緯でこの舞台を観劇することになったのか。
どのような想いで予定を空け、チケットを買ったのか。
この作品は、客席開場から終演するまで、ご観劇されるお客様を描く物語。
俳優が最後まで観劇マナーを守って演じます。

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Cast
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​堀田竜成

高木 蓮(たかぎ れん)役

学生時代に俳優を目指し養成所に通っていたが、22歳の頃に芸能界を諦め人材派遣会社に就職。上司と揉め退職し、今はホームセンターでアルバイトをしている。この日は養成所時代の同期が初主演をするという舞台を観に来た。
養成所時代は自分よりも劣っていた友人だったが、主演として舞台に立つ姿を見て、平凡でつまらない毎日を送っているこの男は何を感じるか。あの頃得意だったタップダンス。次第に身体が動き出す。

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大滝 樹

田淵 舞(たぶち まい)役

中学時代にアイドルのコンサートに友人と行ってから、徐々に舞台ファンへと傾いていった女。今は舞台で活躍するイケメン俳優を追いかけている。
事務職をしながらお金が足りない時の暇つぶしでマッチングアプリを利用し、それほど好きでもない男と交際。
推しが第一の女性で、もし自分の趣味を理解してくれる男であれば将来を考えても良いと考えている。
全通できない状況で一度の本番を楽しみにしているし、本気で臨んでいる。
自分が生きることをがんばるために楽しみを求めて舞台に来ている。推しの名前でチケット取るのもお花出したりするのも、ファンが沢山いるんだなと関係者に思っているガチ勢。推しと彼氏を比較し続け常にガッカリしていることで、今夜別れようと思っている。が、彼氏の一途な想いに舞台終演後に少しだけ考えが変わる?

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吉田 翔吾

佐々木(ささき)役

この物語で唯一背景が掘り下げられないキャラクター。描くエピソードは、開演前にトイレに行かなったことぐらい。
おそらくサラリーマン。開演してからすぐに腹が痛くなりトイレに行こうかどうか迷うが、自分のプライドが許さず途中で席を立てないでいる。
結果、間に合わない?

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外岡えりか

松下 彩夏(まつした あやか)役

 

たまたま当日券で入った平凡な毎日を送る女。長く付き合っている彼氏が居て、仕事もそれなりに充実しているものの、心の底から楽しい人生とは言えるほどでもない。
なんでも無い人生を過ごすうちに、いつしか実家のお母さんから「最近笑ってる?」と聞かれ、自分の人生と向き合う。女はこの舞台を見て何を思い、笑顔になるのか?

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岩佐 祐樹

野間 洋平(のま ようへい)役

幼少時代から暗い性格でマイナス思考のため、学生時代に友達がおらず、高校卒業後から地元の福島から上京し、昼は都内のスーパーで、夜は交通誘導員として働いている。少し現実逃避がしたいと考え、ある時フラっと観劇に訪れてから、舞台の生のエネルギー」に魅入り、唯一の趣味が観劇となった。

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斉藤 レイ

一条 かなえ(いちじょう かなえ)役

勉の妻で、専業主婦。大学を出た後すぐに夫とお見合い結婚をした。
自分には夢もなかったため、娘にはやりたいことをやらせてあげたいと考えているが、夫の手前それをはっきりとは言えないでいた。
娘のデビュー作に夫を連れ出してきた。
夢を描けなかった世代の彼女は、夢を追いかけられる娘に育てられたのは、親として間違ってなかったんじゃない?と夫に話す。

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林 明寛

大澤 亮太(おおさわ りょうた)役

学生時代はスポーツも勉強も人並み。一応大学には行ったものの「酒はこの世から無くならない」という父親の言葉を受けて、実家の酒屋を継いだ。真面目な性格でマメで優しい性格。
マッチングアプリで知り合い、付き合うことになった彼女の趣味である観劇にやってきたが、実は観劇後にプロポーズをする予定だが……

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わたなべかすみ

林田 未来(はやしだ みく)役

高校時代にこの作品の初演DVDで舞台を観て、大学生になったらアルバイトをして自分のお金で観劇に行くことを夢見ていた女子大生。
大学受験までの戦いと、入学後の現実。初めての恋愛と失恋。
将来自分はどうなって行くのか?人生への不安。
念願叶った舞台観劇に、終演後、なぜか涙を流しながら喜んでいる。
そして、いつかあの舞台に上がりたいと考え始める。

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長戸 勝彦

一条 勉(いちじょう つとむ)役

地元の中学校の教師で、一見真面目で優しい男。貧乏な家庭で育ち、新聞配達奨学金を得て苦労して大学まで行き、公務員となった。
一方で家庭では教育熱心で娘には強く当たってきた。
娘の役者を反対し続け、アンサンブルとして出演する姿を観に来たが、客席には最後まで座らずモニターで見ていたよう。
終演後に客席にやってきた父は、感動している周囲の客を見て、なかなか悪い仕事じゃないと理解を示すことになる。

Staff
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脚本・演出

開沼 豊

  • タップ指導:  藤井 真理子

  • 演出助手:   菅野 由佳子

  • 舞台監督:   川崎 耕平

  • 音楽:     杉田 未央

  • 舞台美術:   荒川 真央香

  • 照明:     齋藤 守之(RISE)

  • 音響:     入倉 幸司

  • 映像:     堀 真弓(Planet Kids Entertainment)

  • 撮影収録:   桑田 雅之(グランドワーク)

  • 宣伝美術:    Sunny

  • 票券:     栗田 圭祐 

         (サンライズプロモーション東京)

  • 制作:     岡田 珠美・佐藤 さら

         (エーディープロジェクト)

  • プロデューサー:宮崎 詩子

         (エーディープロジェクト)

  • 企画製作:   岩澤 はやと

         (エーディープロジェクト) 

          松崎 聡

         (サンライズプロモーション東京)

  • 主催:     エーディープロジェクト

          サンライズプロモーション東京

  • 協力(五十音順): ウイントアーツ、豪勢堂GLove、

          Team IKUKO、ブルーエール

          レディ・バード、mitt management   

  • 劇場:     シアターグリーンBIG TREE THEATRE

​          〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-20-4

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